フランス料理の楽しみ方
店の予約の仕方
皆さんはご自身で、フランス料理店に予約を入れたことがありますか?
今回は、どのように予約を入れれば、より楽しい食事の時間を過ごせるのかをご紹介してみたいと思います。
食事の楽しみは予約が鍵を握っている?
ふらっと立ち寄れる気軽なスタイルのフランス料理店も多くなり、以前ほど予約に気を遣わなくなったような気がします。
しかし、行く予定がはっきりと決まっているのならば、カジュアルなお店でも予約をおススメします。また、人気店であれば予約は必須と心得た方がよいでしょう。
そもそも、予約を入れておくメリットとは何でしょう?
レストランを予約するメリットとは…
- 確実な席の確保
- せっかく訪れたお店が“満席”という瞬間は本当に残念なもの。
「ああ、この店の鴨料理が食べたくて来たのに…」と食べる気満々な気持ちを諌めて他の店を探す悔しさを味わったことがある人も多いはず。
そんなことが無いようにする為にも、席の確保という意味での予約は必須ですね。
また、記念日(誕生日・結婚等)などの場合、事前にその旨伝えておくと静かなよい席を用意してくれたり、店によっては心ばかりの演出をしてもらえたりする場合もあるかもしれません。
- エスコートする相手への思いやり
- 昨今は、好き嫌いという問題だけではなく、食物アレルギーを持つ人も多くなりました。せっかくの食事を楽しむには、ご一緒する相手の苦手なものや、アレルギーなどの有無を聞いておいて、予約の際に店側に伝えておくとよいでしょう。
ほとんどの場合、内容を変更してくれるはず。
店側も、当日に言われるよりも、事前に聞いている方がよりゲストの希望にあったものを用意できる可能性が高まるので、ゲストにとってもメリットありです。
- よりよいサービスを受けられる?
- 前述したとおり、記念日などの場合や料理の変更についてはもちろんですが、予約を入れること自体が、思いつきではなく、『この店に来ることを楽しみにしてきた』という意思表示ですから、店側の思いも違うと思います。
ふらっと現れるゲストを大切にしない訳ではないですが、わざわざ来てくださったゲストはやはり嬉しいものではないでしょうか?
試しに、入店の際に「予約している●●です。今日は楽しみにしてきました。」と言ってみましょう。店側との距離がぐっと縮んで、心の通じ合うようないい雰囲気が漂うはずです。
こんな挨拶をゲストにされてしまうと、頑張ってしまうのがサービスマンです。
思わぬようなサービスが待っているかもしれません。
予約の際に気をつけること
- 可能であれば2週間前ぐらいに予約を
- 『よい席を確保したい』『その日に必ず利用したい』などの希望があれば、店にもよりますが、2週間ぐらい前までに予約を入れておくと安心でしょう。
ただし人気店などは、2、3ヶ月待ちなどという場合もあるので店に直接コンタクトを取って予約のタイミングを聞きましょう。
- ドレスコードの有無
- ドレスコード(※)のありそうな店に行く前には、予約時に必ず確認しましょう。
場違いな格好をして来てしまい、店に入ってから肩身の狭い思いをしてしまうようでは、せっかくの食事も台無しです。
カジュアルな店の場合は、ほとんどドレスコードはありませんので大丈夫ですが、心配な場合は事前確認をしましょう。
- 喫煙について
- 最近は禁煙の店が増えていますが、タバコを嗜む方も逆にタバコが苦手な方も予約時に全面禁煙なのか分煙なのかなど確認しておく方が、よいでしょう。
分煙でも、席によっては煙が流れてくるような席もあるので、特に苦手な方はその旨予約時にきちんと伝えておけば安心です。
- 子供連れの場合
- フランス料理店の中には、(格式あるお店の場合等)子供の入店をお断りしている場合があります。多くは中学生以上であれば問題ないのですが、そういったクラスの店にお子さんを同行する場合は、予約の際に確認をする方がよいでしょう。
店側にとってもよりよいおもてなしをするためには、ゲストの情報は多いほどよいのです。
予約時には、日時を伝えるだけではなく上記のような点で気になる点や希望などを伝えてみてください。
予約の時から、食事は始まっているといっても過言ではありません。
本ページ協力:キャリエールホテル旅行専門学校
教務部 槇塚 康直先生
シニアソムリエ、レストランサービス技能検定一級技能士、調理師免許などの資格を持つ講師。
『リストランテ ポンテベッキオ』や『レストラン ポンドシェル』などでソムリエとして従事した豊富な経験をもつ。
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