☆ このメルマガの内容とは 2008年9月3日にサイトオープンした米津春日の主宰するフランス料理博物館 plaisir de la table(プレジール・ドゥ・ラ・ターブル)より、フランス料理に まつわる様々なお話しを、お届けするために発行いたします。
皆さんこんにちは。お元気でお過ごしでしょうか。 はや5月が去り6月に入りました。 今月は爽やかな味の、シュークルートと かりかりピクルスの 作り方をお届けしましょう。 フランスとドイツの国境近くにあるアルザス・ロレーヌ地方は 美食愛好家が多いようですね。 郷土料理の中にも、いろいろな豚肉加工品、カエル、ザリガニ、 ポテ(スープの1種)、ガチョウのドーブ(シチュー)と、 枚挙にいとまがないほどです。 私も訪れたことがありますが、 料理はどれもどっしり堂々としているのが印象的でした。 その中でもうれしかったのはシュークルート。 大皿に醗酵して、甘酸っぱい香りのする シュークルートを山のように盛り上げ、 塩漬けにして2−3時間くらい茹でたアイスバイン(豚のすね肉)、 大きなジャガイモを、これもまた、たっぷりのせて出てきます。 よく冷えた白ワインやビールを飲みながら、 肉や、ソーセージと共にシュークルートの酸っぱさを味わっていると、 時間のたつのも忘れてしまうほどでした。 キャベツを刻んで塩漬けにし、 日本の古漬けみたいに醗酵させたシュークルート(酢キャベツ)は、 もともとドイツの料理です。 ドイツでは、ザワークラウトといいます。 最近、缶詰で出まわっていますね。 本格的に醗酵させるには、3週間くらいかかるのですが、 即席でやってみましょうか。 暑い季節、爽やかな酸味が食欲を助けてくれます。
シュークルート 材料 漬け込み キャベツ1`・粗塩25c アップルヴィネガー200t・水400t・丁字 材料 翌日の煮込み ベーコン50c・固形スープ1個・水100t〜200t 作り方 1 キャベツを細切りにして、大きめのボールに入れ、 粗塩を全体にまぶして、2〜3時間そのまま置きます。 2 水が出てきます。更にキャベツを軽くもんで水をはかせ、 水分を良くしぼって、別のボールに入れます。 3 水とアップルヴィネガー、丁字を混ぜて、 キャベツにかけ、一晩置きます。 4 翌日、ベーコンを細切りにして、鍋の底に散らし、 漬け込んだキャベツを平らに入れます。 キャベツの漬け汁、水、固形スープを砕いて入れ、胡椒をふり入れます。 5 ふたをして、弱火で30分〜40分間、 キャベツが柔らかくなる迄煮ます。 途中、煮詰まるようなら、水を少し足して下さい。 * 煮上がりぎわに、ウインナー、ハム、等を入れて温め、 大皿に盛り、食卓で取り分けて召し上がって下さい。 粉ふかしにしたジャガ芋を添えると良いでしょう。 * このシュークルート、多い目に作って冷蔵庫に入れておき、 ハムなどと一緒にサンドイッチや ホットドッグにはさむのも美味しい召し上がり方です。 * 缶詰のシュークルートを買い求めた時は、 開封してざるにあけ、良く水洗いして水気を絞り、 次の様に作ります。 1 ベーコンを細切りにして、鍋の底に散らし、 缶詰のキャベツを平らに入れます。 2 丁字、水、固形スープを砕いて入れ、胡椒をふり入れます。 3 ふたをして、弱火で30分〜40分間、 キャベツが柔らかくなる迄煮ます。 途中、煮詰まるようなら、水を少し足して下さい。 かりかりピクルス 材料 胡瓜1`(約10本種の少ないもの)・粗塩50・砕き氷 ピクルス液:アップルビネガー500t・水500t 砂糖200c・にんにく30c・たかの爪2本 ベイリーフ1枚・砕いた粒胡椒小匙1/2杯 作り方 1 胡瓜の両端を切り、皮の固いところはむいて 5_厚さの斜め薄切りにします。 2 平たいバットに入れ、塩を全体にまぶし、 砕いた氷を胡瓜におおいかけ、 そのまま3時間おきます。 3 ざるにあけて水気を切り、 布巾に並べて更に水気を取ります。 4 にんにくを叩いてつぶし、 たかの爪は細かく切っておきます。種も使用します。 平鍋に他のピクルス液の材料と共に入れて煮立て、 沸騰しているところに胡瓜を入れ、よく混ぜながら、 煮上がる直前に火から下ろし、別の器に移し替え、 氷水を張った洗い桶に浮かべて、出来るだけ早く冷まします。 5 冷めたら冷蔵庫に入れます。 何時までもカリッとした歯触りのピクルスです。 * 甘さが気になる方は、砂糖を減らして下さい。 * 量が多ければ、胡瓜、ピクルス液を半分の量にしてお作り下さい。
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