フランス料理博物館 プレジール・ドゥ・ラ・ターブル

Vol.68 2014年7月


フランス料理博物館 plaisir de la table

(プレジール・ドゥ・ラ・ターブル)は、

試行錯誤をくり返しながら、内容の充実に取り組んでおります。

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今月は夏野菜”トマト”についてお話をしましょう。

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トマトは日本人にとってなじみの深い野菜です。
ナス科の植物で、赤いので昔は赤ナス呼ばれていました。
原産地は南アメリカ・アンデス山脈のペルーあたりといわれ、
ヨーロッパに入ってきたのは400年位前で、
その頃は観賞用の植物でした。
1583年頃オランダで料理に使われたという記録が残っています。
しかし一般に受け入れられる様になったのは、
ずっと後の事のようです。
イタリアでは風土が適するので、トマトの栽培が盛んになり、
ポモ・ドール・黄金のリンゴ」と呼ばれて
いろいろな料理にトマトが使われ出しました。
フランスではトマトの別名を「ポームダムール・愛のリンゴ
と云います。
果菜類としてトマトが日本に伝えられたのは明治初年
北海道開拓史によってもたらせられたと云います。
当時は、トマト特有の匂いがあるため一般には
親しまれませんでした。
その後、日本に西洋料理が普及されるのにともなって、
その需要が広がり始めました。

子供の頃、夏休みの朝は近所の農家によく出かけました。
今日は真っ赤に熟れたトマト
時にはまだ露が残っているピカピカな茄子
もぎたてでイボイボが手にさわると痛い胡瓜
籠にいっぱい入れてもらい、
重さに息をはずませながら帰ります。
何とみずみずしく美味しかったあの野菜の味

トマトはサラダだけでなく、
いろいろな形で料理に使用されます。
そのひとつ夏向きのスープをご紹介しましょう。


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ガスパチョ

 材料 約4〜5人前
 ・食パン 15g
 ・胡瓜 100g
 ・ピーマン青 25g
 ・玉葱 70g
 ・セロリ 70g
 ・にんにく 5g
 ・トマト完熟 150g
 ・赤ワインビネガー 10cc
 ・オリーブオイル 15cc
 ・塩 4g
 ・胡椒
※野菜の重量は全て正味です

 作り方

 1 胡瓜は皮をむき、ピーマンはへたを取り、
   半割にして種を除きます。

 2 トマトは皮をむき、横半分に切り、
   ボールの中に取り除た種を入れます。
   果肉は細かく刻み、ボールの中に入れた
   種を漉し網に通します。
   種をとった時に出た汁気を使用するのです。

 3 食パン、野菜を細かく切ってボールに入れ、
   酢、塩、胡椒をを加て、冷蔵庫に12時間
   入れておきます。味を馴染ませる為です。
   前日の晩に仕込んで冷蔵庫に入れておくと
   良いでしょう。

 4 翌日ミキサーにかけ、滑らかにします。
   濃し器は通さなくても良いでしょう。

 5 仕上げにオリーブオイルを加えます。
   冷蔵庫に入れて、冷やしてすすめます。


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☆ お知らせ

 ムッシュ米津の家庭料理のページでは
 『トマトとオクラの冷たいスープ』
 『タリアテッレ トマト辛味ソ−ス和え』
 作り方をご紹介しています。

 http://www.plaisirdelatable.jp/cooking/index.html

 食材としてトマトは働き者です。
 ドレッシング、スープ、ソースなど
 いろいろなところで活躍します。

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 フランス料理に役立つ「フランス料理の食材・機材」では、
 料理に使っていただきたい最高の食材と機材をリンクで
 ご紹介しております。

 http://www.plaisirdelatable.jp/food/index.html

 今月は『国産アンチョビ』『リードヴォー』
 ご紹介しております。

こちらのコーナーも、ぜひご活用ください。

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