フランス料理博物館 プレジール・ドゥ・ラ・ターブル

Vol.43  2012年6月


フランス料理博物館 plaisir de la table

(プレジール・ドゥ・ラ・ターブル)は、

試行錯誤をくり返しながら、内容の充実に取り組んでおります。

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女性の方々、楽しくお食事をしましょう。

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(2)男性と食事に行くときは

エスコート役の男性は、女性を支え、守る同伴者なのですから、
料理の注文も、自分のお好みを伝えて、後は男性の選択に任せましょう。
ワインについても、男性が迷っているようなら、
ハウスワインはいかが」、くらいそれとなく助け船を出し、
ご自分がアルコール類が駄目なら、「私はミネラルウォーターを」と、
控えめに注文します。

ちなみに料理の選び方の基本的なことは、
チョイスの出来るコースメニューのとき、
またアラカルト(一品料理)のときも、まず自分のお腹のすき具合、
お好み
によってメインの料理を選びます。
メイン料理が肉類の場合は、あまりおもくない前菜かスープを、
蝦やお魚介類がメイン料理のときは、
肉系統の前菜を選んだらよいでしょう。

メニューでは、どんな調理法、つけ合わせなど解らないことがあります。
得心するまで聞きましょう。スープはかなりお腹にどっしりときますから、
場合によってやめにして、サラダを注文します。
そこまででデザートは、料理を食べてからにします。

さあそれでは覚えておけば重宝というお料理をいくつかご紹介しましょう。
前菜では『テリーヌ』、このテリーヌは鉢というフランス語です。
長方形のもの、楕円形のもの、鉢=どんぶりです。
このテリーヌを使用すれば、肉類、魚介類、野菜、フルーツと
いろいろなテリーヌが出来ます。

クーリ』はソースのことで、料理でも、デザートでも良くメニューに載ります。
それから『サラダ』は大きく分けて2種類あります。
ひとつは前菜のサラダ。野菜と甲殻類、薫製にした肉類、
唐揚げにした魚などと組み合わせたものです。
もうひとつはメイン料理のあとにでてくるシンプルな生野菜とがあります。

前菜のメニューに『マリネ』がよく出てきます。
塩やオイルまたは酢に漬けたもの。
揚げて酢油に漬けたものなど色々あります。

近頃、肉や魚の薄切りをお皿に広げ、軽く味付けしたものを、
カルパッチオ』というメニューで出しています。
これはもともとは生肉に軽く塩、胡椒をし、
マヨネーズに似たソースをあしらった料理で、
イタリアのヴェニスのレストラン、ハリーズ・バーのオーナー
ジュゼッペ・チプリアーニ氏がダイエット中の顧客の為に考案し、
イタリアの画家ヴィットーレ・カルパッチオの名前を
その料理につけたと云われています。たぶん彼の画風の赤い色が、
チプリアーニに強く印象づけたものだと思います。

ソテ』と『ムニエル』なんかも良く出てきますね。
ソテは、肉、魚などを、バターでフライパン焼きにした料理です。
ムニエルは製粉工場で働く女工さんというフランス語で、
料理では主材料に小麦粉をまぶして、バター焼きにしたものです。
粉まみれになって働く女性を思い浮かべ名付けたのでしょう。

あと『フリカッセ』、『ブランケット』これは、白いソースの煮込み料理です。
お料理教室みたいになって仕舞いましたね。
お食事中でも美味しいお料理、気に入ったお料理があれば、
お店の方に作り方を聞いて下さい。きっと喜んで教えてくれますよ。

外国船でクルージングをしたり、海外旅行にも出かける機会があります。
船には日によってドレスコードがあり、ディナーはカジュアル、
インフォーマル、フォーマルそれぞれの服装で食事をします。

日本と外国では食事をするときの習慣がちがいます。
日本では、浴衣掛けで、くつろいで食事を楽しみます。
欧米では、男性はディナージャケット(タキシード)を、
女性はドレスを着て、装飾品を飾り、せいいっぱいお洒落をして
ディナーをとる
のが喜びとされています。

外国でのディナーは、
その国々の料理を食べる楽しみが多々あります。
もちろんフランス料理もあります。フランス料理となるとワインとなりますが、
でもそんな事はありません。私自身、ワインの知識は乏しく、
ワインリストを見せられるとその選択に苦労します。
アルコール類には強くない方で、それに今はドクターストップされています。

食堂で席につくと飲料係が、まず食前酒の注文を聞きに来ます。
水というのも何となく寂しい気がするので、そこで『ペリエ』を注文します。
南フランス産の、天然の軽い炭酸入りの水です。
ライムを浮かせてもらいます。甘味料入りの飲み物は、
料理の味をそこなうのでやめにしています。

たまたまイタリア国籍の船とかですと、ペリエの代わりに、
サンペレグリノ』を注文します。赤い星のついているボトルで、
軽い炭酸入りのミネラルウォーターで、
料理の合間の飲み物として最適です。食事中もペリエで通します。

選んだ料理について、期待以上のものに出会う喜びもあれば、
ときには、反対にがっかりすることもあります。
しかし欧風の料理となると職業意識がはたらき、
あれこれ考えて素直に食べられないことが多いです。
これが和食、中国料理となると気楽に楽しめます。
未知の食材、調理に出会い、感激することもしばしばあります。

デザートとなると女性である貴方の出番です。
男性のお好みを聞いて、おいしそうなものを選んで差しあげましょう。
終わり良ければ全て良し。女性の優しさを発揮する絶好な機会です。
私もデザートは、カロリーオーバーを気にしながら、
ついあれこれ選んで、ときには家内と半分わけしたりします。

楽しい会話や、何気ない心遣いで、なごやかな雰囲気を作り、
お召し上がりになるディナーはよりいっそう、美味しさが増すことでしょう。

それでは Bon appetit ! ボンナペティ!宜しゅうおあがりやす

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☆ お知らせ

 ムッシュ米津の家庭料理のページでは
 『牛肉とポテトのさいの目切り炒め』
 作り方をご紹介しています。

 http://www.plaisirdelatable.jp/cooking/index.html

 スウェーデンの家庭料理です。
 色取りが良く、栄養価が高く、各々の味が混ざり合って
 なかなかのものです。

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 フランス料理に役立つ「フランス料理の食材・機材」では、
 料理に使っていただきたい最高の食材と機材をリンクで
 ご紹介しております。

 http://www.plaisirdelatable.jp/food/index.html

 今月は『さくらんぼ』『アーティチョーク』
 ご紹介しております。

こちらのコーナーも、ぜひご活用ください。

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