フランス料理博物館 プレジール・ドゥ・ラ・ターブル

Vol.37  2011年12月


ただ今、新しいパートナーの方々と、フランス料理博物館

plaisir de la table(プレジール・ドゥ・ラ・ターブル)の

内容の充実に取り組んでおります。

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皆様お元気ですか。

もう今年も残すのは今月のみとなりました。
お正月と云えばお雑煮ですね。

今日は、お餅についてお話ししましょう。

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モチ米を蒸して臼でつき、丸めたり、のしたりして
だんご状、板状にしたものです。

モチ米はウルチ米と違い特有の粘りを持っています。
餅の名前の由来には種々の説があり、
腹にもたれるという意味の餅飯(もちいい)。
携帯に便利な携飯(もちいい)からきたなどと云われています。
また、丸い形が望月(もちづき)に似ているので、
円満という意味を持たせたなどもいわれています。
別名かちんと呼ぶこともありますが、
これは女性が使っていた女房詞で
搗飯(ついた飯)からきたと考えられています。

餅の原料はふつうモチ米が使われますが、
このほかに、アワ・キビ・ワラビ等から作った餅があります。
ウルチ米から作ったものには、
中部地方の御幣餅(ごへいもち)、
東北のキリタンポなどがあります。

餅は晴れの日の食物として扱われ、祝い事や祭典にかかせません。
特に神仏に供えるものはおすわりとかお供えと呼ばれ、
古く奈良時代から餅をついて祝う日が多々ありました。
お正月にどこの家庭でも祝うのがお雑煮ですね。
本来は煮雑ぜとも云われ、餅を主とし、
いろいろの具を雑ぜた汁物のことで、
正月の祝い膳の中で、もっとも大切な献立のひとつであります。
各家庭によっては清まし仕立て、味噌仕立てと色々ですね。

そこで今日は、お餅を入れた洋風料理は如何ですか。

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使用するお餅
 パックにした”切り餅”
 大きさ4cm×6cm・厚さ1.5cmのものを使ってみました。

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お餅入りオニオンスープ

 材料
 ・お餅 1人前1切れ(網焼きにします)

 作り方

 1 玉葱を飴色に炒めてスープを作り、お餅を入れ、
   煮ないで注ぎ分けます。

※タマネギのスープの作り方は、ムッシュ米津の家庭料理
 「オニオングラタン」をご覧下さい。

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お餅入りミートソース

 材料
 ・お餅 1人前2切れ(網焼きにします)
 ・市販のミートソース

 作り方

 1 お餅をソースに入れてさっと煮て、深皿に盛り
   ソースをかけます。

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お餅入りスパニッシュオムレツ(平焼き)

 材料 2人前
 ・お餅 2切れ(1切れを4つに切って網焼きにします)
 ・玉葱 50g
 ・ピーマン 1個(40g)
 ・マッシュルーム 2個(15g)
 ・トマト 100g
 ・卵 2個
 ・バター  
 ・塩・胡椒  

 作り方

 1 大さじ1杯のバターで、角切りにした玉葱、ピーマン、
   薄切りのマッシュルームを炒めボールに入ます。

 2 卵、焼いたお餅、皮をむいて角切りにしたトマトを加え、
   塩、胡椒をします。

 3 フライパンにバター大さじ1杯を熱し、
   ボールの材料を流し込み、少し攪拌して、極弱火にし、
   蓋をして卵に火を通します。。

 4 フライ返しを使ってにお皿に盛ります。

* 味が足りないようならケチャップ、マヨネーズなど
  お好みでかけて下さい。

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お餅とほうれん草のマヨネ−ズ和え

 材料 2人前
 ・お餅 2切れ(1切れを4つに切って網焼きにします)
 ・茹でて、かたく水気を絞ったほうれん草 80g
 ・ベーコン 1枚
 ・マヨネ−ズ 大さじ2杯
 ・バター  

 作り方

 1 細切りにしたベーコンを、小さじ1杯のバターで炒め、
   ざく切りにしたほうれん草を加え、
   塩、胡椒で味を付けボールに入れます。

 2 お餅を入れてマヨネーズで和えます。

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お餅のチーズ焼きグラタン

 材料 2人前
 ・お餅 4切れ(網焼きにします)
 ・ケチャップ 大さじ3杯
 ・L&Pソース(*1) 小さじ1杯
 ・タバスコ 少量
 ・スライスチーズ 3枚
 ・バター 少量

 *1)「L&Pソース」は世界初のソースメーカーである
   リー&ペリン社(Lea & Perrins)のウスターソースです。
   なければお持ちのウスターソースをお使いください。

 作り方

 1 ソースを混ぜて、お餅をくぐらせ、
   バターを塗ったグラタン皿にのせます。

 2 半分に切ったチーズでお餅をおおい、
   オーブントースターで表面に焼き色をつけます。

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お餅のデザート

 材料 2人前
 ・お餅 4切れ(カップ4杯の水にお餅を入れ、沸騰したら火を止めて2分間そのままにしておきます。)
 ・板チョコレート 少量
 ・アングレーズソースの材料
  −牛乳 200cc
  −砂糖 40g
  −小麦粉 5g
  −卵黄 2個
  −バニラ  

 作り方

 1 卵黄、砂糖、小麦粉ををボールで良く混ぜておきます。

 2 沸かした牛乳を加えて混ぜ、鍋に戻し、
   少し濃度がつくまで煮て火からおろし、
   バニラで香り付けをします。

 3 お餅をお皿に並べ、ソースをかけ、
   チョコレートを削って散らします。

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☆ お知らせ

 ムッシュ米津の家庭料理のページでは
 『ミロトン風グラタン・パルマンティエ』の作り方を
 ご紹介しています。

 http://www.plaisirdelatable.jp/cooking/index.html

 もともとはボイルした肉の残りを薄切りにし、
 リヨネーズソースと交互に重ねてグラタンにしたものです。

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 フランス料理に役立つ「フランス料理の食材・機材」では、
 料理に使っていただきたい最高の食材と機材をリンクで
 ご紹介しております。

 http://www.plaisirdelatable.jp/food/index.html

 今月は『トリュフ ソルト』『オニオコゼ』
 ご紹介しております。

こちらのコーナーも、ぜひご活用ください。

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 http://www.plaisirdelatable.jp/index.html
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