フランス料理博物館 プレジール・ドゥ・ラ・ターブル

Vol. 11  10月


この度、新しいパートナーの方々と、フランス料理博物館

plaisir de la table(プレジール・ドゥ・ラ・ターブル)の

内容の充実に取り組んでおります。

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皆さん今日は。やっと秋らしくなってきました。
お元気でお過ごしでしょうか。

今月は、香辛料のお話しの続きを、次の機会にゆずって、
10月と云えば、ハローウインですね。そのお話しと
かぼちゃのスープとデザートの作り方をご紹介します。

ぜひ挑戦してみてください。

☆ ハローウイン

ハローウインは10月31日、キリスト教の聖人を記念する
祭日の「万聖節」11月1日の前日です。

アイルランドに住んでいたケルト人のサウィン(sow-in)の
行事がもと
となっています。

ケルトの暦では、新年は11月1日から始まっていました。
この年の初めの日と、一年の終わりに当たる日の2日間は、
ケルト人にとって大きな行事の一つでした。

夜は死者の霊が家族を訪ねたり、
精霊や魔女が現れると信じられていました。
その為、これらから身を守るのに仮面をかぶり、
魔除けのたき火を焚いていました。

この風習はアイルランド系移民を中心として
アメリカに持ち込まれ、
今日のハローウインという行事になったのです。

災いが自分の身に振りかぶらない様に、
人々は家の前に食べ物などを捧げるか、
かがり火で悪霊を追い払おうとしたようです。

収穫されたばかりの野菜やリンゴ、たいまつ、
カンテラ、ろうそくなどを持って集まり、
火を囲んで踊ったりしていました。
熱いろうそくが溶けて流れるのを防ぐために、
カブや、ジャガイモなどをくり抜いて、
中にろうそくを入れたそうです。

現在ではハローウインといえば、
オレンジ色のカボチャをくり抜いて作る
「ジャコランタン(jack-o'-lantern)」
や、
仮装した子供たちが口々に、
「トリック・オア・トリート(trick or treat)」
と云いながらお菓子を求めて練り歩き、
それらの子供たちのために、お菓子や、
「お楽しみ袋(good bag)」を用意する家もあります、

秋の行事として良く知られていますね。

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☆ かぼちゃのスープ

 *材料 4−5人前
  えびす南瓜(種、皮を取り除き、薄切りにしたもの)400c
  玉ねぎ120c
  水400t
  チキンの固形ス−プ2個
  牛乳300t
  浅葱2本
  塩・胡椒

 作り方
 1 玉ねぎを薄切りにして、大匙1杯のバタ−で
   しなっとなるまで炒めます。
   ここへ南瓜を入れてさっと炒め、
   水と固形ス−プを入れて煮立てます。

 2 弱火にして蓋をし、15分から20分間、
   南瓜が柔らかくなるまで煮ます。
   途中煮詰まるようならば、少し水を足して下さい。

 3 野菜が柔らかくなったら、
   裏ごしするか、ミキサ−にかけます。

 4 鍋に戻して、牛乳を加え、塩、胡椒で味を付けます。
   スープを取り分け、細かく切った浅葱を散らします。

 * 南瓜皮付きで500cを、種を取り、
   外皮を、皮むき器で薄く向きます。

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☆ メレンゲ焼き スイートパンプキン

 *材料 直径 9.5a位の貝型グラタン皿 6個分
  えびす南瓜500c(種、皮を取り除いて約400c)
  バター20c
  砂糖20c
  卵黄1個
  トマトケチャップ大匙2杯
  ナツメグ少量

  メレンゲ:卵白1個・上白糖30c 

 作り方
 1 南瓜を櫛形に切り、皮をむき、種を取り除いて
   厚さ1.5a位に切ります。

 2 水400tと砂糖、バター、ナツメグと共に
   南瓜を鍋に入れて火に掛けます。
   あまりかき回さずに南瓜が柔らかくなる迄煮て、
   煮汁を煮詰めて火から下ろします。

 3 卵黄とケチャップを混ぜ、
   南瓜をつぶさない様にそっと混ぜ入れ、
   グラタン皿に6等分して盛ます。

 4 メレンゲを作ります。
   ボールに卵白と砂糖の半量を入れて泡立てます。
   泡立て器で掬って角が立つ位迄です。
   残りの砂糖を加え、艶が出てしっかりと泡立ったら
   出来上がりです。

 5 グラタン皿に入れた南瓜の上に、
   スプンで掬って均等にのせ、全体におおいかけます。

 6 180度位のオーブンで3ー4分、
   表面に綺麗な焼き色が付くまで入れます。
   オーブントースターで焼いて頂いても結構です。
   熱々のグラタンと云うより、
   メレンゲに美味しそうな焼き色がついて、
   中がほんのり温まる位です。

 * 卵白の泡は油気をとても嫌います。
   卵白を泡立てる時は、ボールと泡立て器に洗剤を
   付けて、良く油分や汚れを洗い落とします。
   次に洗剤が残らない様に良くすすぎ、乾いた布巾で
   水気を拭き取ります。

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☆ お知らせ

ムッシュ米津の家庭料理のページでは
『クリのポタージュとハマグリのチャウダー』
作り方をご紹介しています。

 http://www.plaisirdelatable.jp/cooking/index.html

秋から冬にかけて、心にもからだにも、
何かやさしさ、あったかさがほしいとき、
一皿のスープがうれしですね。

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フランス料理に役立つ「フランス料理の食材・機材」では、
料理に使っていただきたい最高の食材と機材をリンクで
ご紹介しております。

 http://www.plaisirdelatable.jp/food/index.html

今月は「真鴨」「マイクロトマト」
ご紹介しております。

こちらのコーナーも、ぜひご活用ください。

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