ムッシュ米津の家庭料理
チキンのフリカッセ ワイン酢入り

"ソテーしたトリ肉を白ソースで煮ます。
ソースにはワイン酢が入りますので、
生クリームのくどさが消え、さわやかな仕上がりです。"


パセリは生えているように

盛りつけは、皿の上で料理が生きているようにしなければいけないんだ。
パセリひとつでも、根がついて生えているようにおけ」

コックになりたてのころ、よくそういって叱られました。
家庭では、盛りつけがあまりあまり上手ではありませんね。
お皿を絵のキャンバスに見たてて、デザインをしていきます。
そのとき必要になってくるものは、つけ合わせ、あしらいです。

パセリ、レモンの他、オリーブ、ピクルス、卵なども工夫次第で使えます。
オードブルやサラダなど、気に入った盛りつけの写真があれば、
手の届くところに置いて、初めは真似でもやってみることです。
次の自分なりの工夫が生まれると思います。

チキンのフリカッセ ワイン酢入り

フリカッセ白ソース煮のこと。まっ白のソースに細く、繊細に切ったニンジンを入れ
白いバターライス、ブロコリーを添えて、白のイメージで統一してみました。

バターライス、めん類を添えて

メニューにフリカッセとかブランケットとあるのは、白ソース煮の料理です。
ふつうは仔牛の肉で作りますが、トリや魚介類を使うこともあります。


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ムッシュ米津の料理教室 チキンのフリカッセ

"チキンのフリカッセ ワイン酢入り" 作り方

 材料 4人前
  若トリのもも肉骨なし(50g) 12切れ
  ニンジン 50g
  タマネギ 100g
  ワイン酢 100t
  白ぶどう酒 100t
  生クリーム(動物性脂肪40〜50%) 400t
  小麦粉
  牛乳
  バター・サラダ油
  つけ合わせ
   −型抜きしたバターライス
   −ブロッコリー


☆ 作り方

  1. 下ごしらえをします
    ニンジンの皮をむいて、長さ4センチ位のごく細切りにします。
    タマネギも皮をむいて半分に切って、薄切り。
    乾いたふきんでトリ肉の水気をよくふき、塩、コショウをします。
     

  2. 野菜をいためます
    底の広いなべにバター大さじ1杯を入れ、ニンジン、タマネギを
    やわらかくなるまでいため、火からおろします。
     

  3. トリ肉を炒めます
    6切れずつ、2回に分けてソテー(いため)ます。
    フライパンにサラダ油大さじ1杯半を入れてを入れて火にかけ、
    トリ肉の両面に小麦粉をまぶし、余分な粉を払い落として、
    皮を下にして並べます。
    トリのソテーは皮面から、魚の切り身は身の方から「魚身・トリ皮」と
    おぼえて下さい。
    中火で両面を焼き、ニンジンとタマネギのなべに取ります。
    小麦粉がついているため焦げやすいので、焼き色を付けないように
    気をつけて下さい。残りのトリ肉も同様にします。

  4. 洋酢と白ぶどう酒で蒸し煮にします
    ワイン酢と白ぶどう酒を注ぎ入れ、ふたをして火にかけ、中火で
    2〜3分煮ます。
    トリ肉に火が通ったかなというくらいのところで、トリ肉を取り出します。
    煮すぎると、バサバサになってしまいますよ。

  5. ソースを作ります
    なべに残った白ワイン酢と白ぶどう酒をすっかり煮詰めて
    生クリームを加えます。
    塩、コショウで味をつけ、弱火で1〜2分間煮て味をなじませます。
    このなべにソテーしたトリ肉を戻し、あたためながらソースと
    なじませるように1〜2分間煮ます。
    濃度はつきすぎているようなら、牛乳カップ4分の1杯程度で調整します。
    ちょうどよければ、入れなくても結構です。

  6. 盛り付けです
    トリ肉を3切れずつ皿に盛り、ソースを全体にかけます。
    塩ゆでしたブロッコリー、型抜きしたバターライスなどを添えて下さい。
    白を基調にしたとても上品な彩りが食欲をそそります。

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もう1品「チキンをマッシュルームのいため煮」をしてみましょうか。
マッシュルームは日本料理のカツオぶしのようなもので、フランス料理には欠かせません。
必ず生のマッシュルームを使って、その美味しさとチキンとの出会いを味わってみて下さい。


ムッシュ米津の料理教室 チキンをマッシュルームのいため煮

"チキンとマッシュルームのいため煮" 作り方

 材料 4人前
  トリ肉骨・皮なし 400g
  マッシュルーム 150g
  タマネギ 100g
  ブランデー 大さじ1杯半
  トマトジュース 200t
  生クリーム(動物性脂肪40〜45%) 300t
  コンスターチ 大さじ1杯
  パプリカ 小さじ1杯
  バター  


☆ 作り方

  1. 下ごしらえをします
    トリ肉を1.5〜2センチの角切りにします。
    タマネギの皮をむいて、みじん切り。マッシュルームを4つ割り、
    トマトジュースを5分の1程度(40t)に煮詰めておきます。


  2. 野菜、トリ肉をいため煮にします
    タマネギ、マッシュルームを大さじ1杯のバターでいためます。
    トリ肉に塩、コショウをし、パプリカをまぶし、大さじ1杯のバターで
    いためたあと、ブランデーをふりかけ、火をつけてアルコール分を
    燃やします。
    このトリ肉にコンスターチと、煮詰めたトマトジュースをまぶし、
    タマネギ、マッシュルームを加え、生クリームを入れ、
    塩、コショウをします。
    コンスターチは生クリームの分離を止めます。
    弱火で1〜2分間にて味をなにませれば、それで出来上がりです。


  3. 盛り付け
    1人前の小なべ、またはくぼみの深いお皿に盛り、
    別にバタ−ライス、めん類を添えます。
    粉ふかしイモやマッシュドポテトもよろしいでしょう。


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文・写真(イメージ写真)提供:ひかりのくに株式会社

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